こんにちは!登場2回目ねこぼーどです(^^)/
今日はディズニーのお話。
ディズニーが人員削減の第2弾開始
米ウォルト・ディズニーは4月24日、年内に予定している約7000人削減のうちの第2弾を開始したと、関係筋が明らかにした。今回の削減数は計4000人に上る見込みであるとの事である。
人員削減の理由は?
人員削減は2月8日に同社のボブ・アイガー最高経営責任者が発表した55億ドル(約7240億円)のコスト節減計画の一環で、22万人余りの従業員のうち7000人を削減する予定だと発表している。
販売費や一般管理費など営業経費を25億ドル削減する取り組みを既に進めているほか、人員削減を含めスポーツ以外のコンテンツ削減でさらに30億ドル、合計55ドルを節減する。
今回の第2弾の人員削減はカリフォルニア州バーバンクにある本社やコネティカット州を拠点とするスポーツネットワーク「ESPN」などの全ての部門が対象。ディズニーが業務を運営する全地域に影響する。テーマパークで働く時間給の従業員は対象外だという。
また削減の第3弾は今夏の始めより前に実施される見通しであるとのこと。
テーマパーク部門の業績は好調である
我々にとってディズニーといえば思い浮かぶディズニーランドなどのパーク事業は好調で、売上高は前年同期比+21%の87.4億ドル、部門営業利益は+25%の30.5億ドルとなっている。
また南カリフォルニアのパークにアバターを体験できる施設を増設予定であるとのことである。
ストリーミング部門の合理化、効率化は先を見据えた経営計画である
ストリーミング事業の黒字化を迫られるディズニーは映画、テレビ、ストリーミングを手掛ける「エンターテインメント部門」、スポーツの「ESPN部門」、「ディズニーパーク・体験・製品部門」の3つに事業を再編し、業務の合理化・効率化を図りコストを削減するとしている。
また4月の第二弾の人員整理のYahoo!ニュースでの記事において、公式コメンテーターである国際弁護士の湯浅卓氏はこう語っている。
「ディズニーの人員整理計画は、アメリカ経済とビジネスの今後に、以下2つの点で対応していると考える。
第1に、米国ビジネス面では、ストリーミングサービスの分野が利益が全く出なくなってきたと、米経済メディアが報じている側面。
しかし、これは、米経済メディアの一般的な伝え方の『角度』が間違い!だと、長年のAIコンピューター法の専門家として明言できる。
実は、利益を出さないくらいに、たった今は、ディズニーを含む多数IT巨大企業は、ストリーミングサービスの『将来コンテンツに巨大な先読み投資』をしているのだ。
米国経済メディアの多くは、コロナ時代に、リモート取材に力点が移り、業界のボトムラインや実態変化に米メディア取材力が疎くなったせいだ。
第2は、米国経済!今すぐでは無いが、先の先の米リセッション対策だ。米国高インフレが高どまりすれば、その先には米国リセッションがやがて来た時、いまの人員整理が役立つ。」
https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/yuasatakashi/comments/16823816030545.8305.00041
氏の言葉をそのまま受けるのであれば、収益の健全化と会社の誇るコンテンツの将来的な投資として今回の人員削減は賢明な判断であると言える。
サーチプラスfor求人計画案発表後には株価は上昇
アイガー氏の再任後初の決算発表、注目されたカンファレンス・コールで10-12月期の売上高と利益が予想を上回ったことや、動画ストリーミング「ディズニー+」の会員数が予想されたほど減少しなかったこと、7,000人削減のリストラ策を発表し好感した株価は時間外取引で4.7%上昇しました。
CEOに復帰したボブ・アイガーの手腕が問われる
ボブ・アイガーはもともと2005年から2020年までウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOを務めていた人物である。当時のアイガー氏の在任中に同社は急拡大を見せており、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、21世紀フォックスの買収、さらにストリーミングサービスのDisney+の立ち上げなどが行われている。
2022年の11月、アイガー氏はCEO復帰の声明で次のように語った。
「私はこの素晴らしい会社の未来に関して非常に明るい展望を持っており、CEOへの復帰を取締役会から頼まれたことにわくわくしています。ディズニーとそのずばぬけたブランド、フランチャイズは、世界中のとても多くの人々の心に特別な地位を築いています。われわれの従業員にとっては特にそうで、彼らが会社や目標に対して持つ熱意はインスピレーションになっています。この並外れたチームの指揮を再び任されることはとても光栄です。類まれにして大胆なストーリーテリングを通じ、各世代をインスパイアするような優れた創造性に特化する、という明確な目標を持って取り組みます」
過去にアイガー氏がCEOとしてもたらした安定性と成長に回帰したい、とディズニーの取締役会が考えているのは明らかです。だが同社は引き続き経済面での逆風やストリーミング市場での熾烈な競争にさらされているため、アイガー氏の2度目の任期が成功するかの先行きはわからない状態です。
特に過去にアイガー在任中に拡大されたストリーミング事業の不振、映画部門の赤字などの課題は多く、これらの問題点を如何に解決していくのか。
1923年に設立され今年で設立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニー。
今後も長い歴史をさらに重ねていくべく、安定した経営に向けた改革が期待されます。
100年企業というだけですごいですよね…
今回もお読みいただきありがとうございました!