逆転イッパツマンとは?(導入・リード)
逆転イッパツマンは、タイムボカンシリーズの第6作にあたる作品。青年が主人公で、前作ヤットデタマンから続投のナレーターが声を担当するなど、シリーズの継承と刷新がバランスよく盛り込まれています。会社員をテーマにした世界観や、野球に由来するメカのネーミングなど、独自性の強い設定がファンから高い評価を集めています。
逆転イッパツマンのシリーズの特徴
会社員テーマと野球モチーフ
舞台はタイムリース業界。業務としてあらゆる時代に物資を貸し出すという設定に、社内外の駆け引きや実績重視のビジネス要素が加わります。主役メカは逆転王や三冠王など、野球にちなんだネーミングで、戦闘や逆転劇の演出にスポーツ的な爽快感が宿っています。
正体と黒幕、サイキックロボを巡る思惑
イッパツマンの正体をめぐる謎や、サイキックロボの情報を狙う黒幕の存在が物語の推進力に。シリーズならではのコミカルさに加え、駆け引きの緊張感がドラマ性を高めています。
マンネリ打破の挑戦とシリアス回
悪玉が勝つ回や、黒幕が三悪を見限る回、さらには社員の結婚披露宴の妨害をボイコットする回など、従来のパターンを崩す試みが随所に登場。新鮮味とシリアスさが評価され、シリーズ屈指の名作と評されることもあります。
ストーリー概要
業績No.1のタイムリース社は、時代を越えて物資を貸し出すタイム運搬を開始。しかし、業績No.2のシャレコーベーリース社・オスとアンデル支社のムンムン、コスイネン、キョカンチンは、コンコルドー会長の指示のもとクリーン三悪トリオとして妨害を開始します。彼女らの策で危機に陥ったとき、ピンチ通信に応えて現れるのが逆転イッパツマン。善と悪の顧客争奪戦が、時を超えて繰り広げられます。
善玉チームの仕事とメカ
善玉側はトッキュウザウルスに乗り、さまざまな時代へ物を届けます。妨害発生時は、豪速球から渡された通信機で連絡し、逆転イッパツマンが出動して事態を収拾。搭乗員は放夢ランとハル坊の2人、そしてロボットの2-3の1体という編成です。2-3の声は山本正之が担当し、タイムボカンシリーズの名曲が劇中を彩ります。
三悪トリオと黒幕の狙い
三悪は、シャレコーベーリース社のオスとアンデル支社に所属する支社長・部長・課長のトリオ。万年業績最下位のため、給料が現物支給や遅配になることも。彼らの役目は、トッキュウザウルスに乗る放夢ランたちの業務を妨害し、タイムリース社の信用を落とすことです。
なお、彼らは同社トップのオスとアンデル西部支社にいる隠球四郎を目の敵にしており、その話題になると一層気合が入ります。出撃メカはシャレコーベーバギーで、メカ戦になると巨大ロボで応戦するのがお約束。敗北後は、人間やめてどうするのというコーナーで、人間以外の存在になってみるも結局ろくな目に遭わず、人間で頑張るというオチが定番です。
巨大メカは下請け会社マシンフレンドの今井に発注したレスラーロボやスポーツメカなど。構造上の欠点や思わぬ弱点が露見し、逆転負けにつながる展開が痛快です。
見どころ・注目ポイント
- ビジネス×タイムトラベルの設定が生む、唯一無二の世界観
- 逆転王や三冠王など、野球モチーフのメカによる熱いバトル
- イッパツマンの正体、黒幕の思惑、サイキックロボをめぐる謎
- 悪玉が勝つ回やボイコット回など、マンネリ打破の意欲的エピソード
- 三悪の愛すべき失敗劇と、人間やめてどうするのの名物コーナー
まとめ
逆転イッパツマンは、タイムボカンシリーズ第6作として、会社員テーマや野球モチーフ、逆転劇の妙味を融合させた意欲作です。コミカルさとシリアスさのバランス、そして毎回の痛快な逆転が、今も色褪せない魅力となっています。
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