こんにちぱぐ!
もうすぐ2024年も終わり、2025年が始まります。
そんな中聞きなれない言葉が…
本日は「カリフォルニアから来た娘症候群」について調べてみました!
カリフォルニアから来た娘症候群とは?
カリフォルニアから来た娘症候群(The Daughter from California syndrome)とは、死を迎えようとする高齢患者のために、身近な親族や医療関係者が時間をかけて考えた方針に対して、普段なかなか合わない家族が異議を唱えること。また、医療チームに、「延命のために他にできることがないのか?もっと探せ!」というような主張などをする状況を表す言葉です。
つまり、病気の名前ではなく、こういう状況になることを指す言葉であるというのがポイントです。
ちなみに、「娘」とありますが、性別や血縁の関係性が重要なわけではありません。
この症候群の影響として、
・今まで時間をかけて話し合い決定した方針が覆り、台無しになる
・患者にとって最善とは限らない
といったものがあります。
下手をすると本当に迷惑なものなんですね…
しかし、どうしてカリフォルニアなのでしょうか?
なぜ「カリフォルニア」なのか?
元々は、故郷を何年も離れていたカリフォルニア在住の娘が、年老いた父親が病気になった時に絶対にセカンドオピニオンを聞くべきと主張したため、老夫婦はそれに従ったのですが、なぜ自分がセカンドオピニオンを求めているかが理解できないので、医療を受けることに不安を感じてしまったという事例から来ているようです。
実在の事例から名前がつけられているんですね!
普段関係が薄い人間が、急にいちゃもんつけてくる
という状況ということですね。
私もですが、医療関係者なら一度は出会ったことがある人達かも…
カリフォルニアから来た娘の特徴
・普段は関係性が薄い人間である
・怒りっぽい
・自己評価が高い
・自分は明晰だと思っている
・自称「情報通」
心理的な特徴
・普段会っていないため、患者の悪化に驚く
・医学的に可能なことについて非現実的な期待を持ってしまう
・今まで不在であったことに罪悪感を感じ、再び介護者としての役割を果たそうとする
「カリフォルニアから来た娘」の他の言い方・表現
カリフォルニアの人はこの症候群のことをどう言うのでしょうか?
調べてみると様々な言い方があるようです。
アメリカ・カリフォルニア州 | シカゴから来た娘 ニューヨークから来た娘 |
カナダ | オンタリオから来た娘 |
日本 | ぽっと出症候群 |
台湾 | 天邊孝子症候群(空の向こうの孝行息子症候群) |
日本人だからでしょうが、「ぽっと出症候群」という表現がわかりやすすぎる笑
いや本当に。
カリフォルニアから来た娘症候群の対処法
カリフォルニアから来た娘症候群というか、カリフォルニアから来た娘にどう対処したらいいのでしょうか?
調べてみましたが、明確な対処法はないようなので、あくまで一意見として以下を読んでください。
・関係性に関わらず、普段から患者の意思決定に関する情報を共有しておく
・情報共有には医療スタッフも協力してもらえる体制をつくっておく
・特に遠方にいる家族は、患者の意思決定を尊重するように気を付ける(自分の意見を押し付けない)
すべては、「合意を形成する」ということに重要なことになります。
患者に関わる全ての人が協力できる関係性を築いておくことが大切でしょうね。
まとめ:カリフォルニアから来た娘症候群にどう向き合うべきか
「カリフォルニアから来た娘症候群」は、医療現場や家族間で起こり得る複雑な感情と対立を象徴する現象です。
この状況がもたらす影響は、患者や医療スタッフ、そして家族全体に及びます。しかし、症候群として認識することで、適切な対応策を考える余地が生まれます。
重要なのは、患者中心の意思決定をいかに維持するかです。そのためには、以下のようなアプローチが鍵となります。
・情報共有の徹底
普段から患者の状態や意思決定のプロセスを透明化し、家族全員に情報を伝える体制を整えることが不可欠です。特に遠方に住む家族に対しては、定期的な連絡や状況報告を怠らないことが大切です。
・医療スタッフのサポート体制
医療スタッフも家族間のコミュニケーションに積極的に関与し、患者の意思や最善の選択肢を説明する役割を果たすべきです。
・遠方の家族への理解と配慮
長い間患者と直接的な関わりがなかった家族に対しては、患者の現状を丁寧に説明し、医療チームがどのような選択肢を考慮しているかを伝えることで、非現実的な期待を和らげることができます。
・感情の整理と共感
遠方に住む家族の突然の関与には、罪悪感や混乱といった心理的背景があることを理解し、冷静かつ共感的に対応することが、関係性を良好に保つ鍵となります。
結論として、「カリフォルニアから来た娘症候群」を防ぐには、患者を中心とした全員の協力が不可欠です。
普段からの情報共有と関係構築に努めることで、患者の意思が尊重され、最良の医療ケアが提供される環境をつくり上げましょう。
この症候群は、適切な対応を考えるきっかけと捉え、より良い医療と家族関係を築くための出発点となるべきです。
年末年始で帰省する方も多いと思うので、こういう言葉が話題に上がったんでしょうね。
調べてみて勉強になりました!!