こんにちは!
マリオすごいですよね~Σ(・ω・ノ)ノ!
- 上映開始から続々と記録を樹立するメガヒット!
- 海外でも変わらない人気のマリオのゲーム
- レビューサイトによる評価の二極性
- マリオ好きによって作られ、マリオ好きな人に刺さった作品であるということ
- 作品に沿ったエンターテイメントとしての本質が大ヒットの要因か
上映開始から続々と記録を樹立するメガヒット!
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の興行収入が全世界累計で1,700億円を突破し、全世界興行成績のアニメ作品史上第3位となったことが発表されました。
日本国内でも初日から3日間で観客動員127万6000人、興行収入18億4300万円というロケットスタートを記録しています。
2023年の公開後五日間の興行収入、アントマン&ワスプ:クアントマニアを上回る最高のオープニング興行収入を記録し、4月23日の営業時間終了時点ではアントマン&ワスプ:クアントマニアの二倍に広げる勢いを見せました。
全世界興行ではアニメーション作品としては2019年公開の『アナと雪の女王2』を上回り、史上最大のオープニング興行収入を記録しています。
原作となったゲームソフトの「スーパーマリオブラザーズ」は任天堂が1985年にファミリーコンピュターで発売され、社会現象といえる大ヒットを記録し、ファミリーコンピューターの普及に一躍を買ったゲームタイトルとして知られています。
日本発のゲームの映画が世界中で大ヒットになった要因とは何なのでしょうか?
海外でも変わらない人気のマリオのゲーム
日本国内ではファミコンで発売されたスーパーマリオブラーズは海外ではNintendo Entertainment Systemというゲーム機で発売されています。
スーパーマリオブラザーズは国内で681万本、全世界では4,024万本を売り上げており、発売から35年以上経つ現在、知らない人のほうが少ないと言える知名度の高いタイトルです。
そんな任天堂のゲーム『スーパーマリオ』シリーズを原作として、任天堂とユニバーサル・ピクチャーズが共同出資し、任天堂とイルミネーションが共同製作の上、ユニバーサル・ピクチャーズによって配給されたのが本作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」です。
長年にわたりシリーズ化され何作も発売しているタイトルなので、レビューを見ていると発売当時子供だった人が家族みんなで映画館で本作を楽しむといった事も多いようです。
レビューサイトによる評価の二極性
この映画は現在非常に爆発的なヒットを見せているが、評論家の評価のレビューは決して高くない。
海外の大手映画レビューサイトのRotten Tomatoesを見てみると、
AUDIENCE SCORE=一般の観客の評価96%と、TOMATOMETER=評論家の評価は56%と対比するように低い評価になっています。
同サイトに寄せられたコメントを読むに、評論家たちの低評価の傾向としてストーリー性の無さが低評価の要因となっているようです。
しかし一般の観客による絶賛の声を見てみると、ゲームをプレイしている/していたファンによる好意的なレビューが圧倒的に多く見られます。
マリオ好きによって作られ、マリオ好きな人に刺さった作品であるということ
公開初週末に大きな数字を上げた映画は、それ以降の2週目には数値が大きく落ち込むことが多いが、この映画は約37%しか落ちていません。
上記の通り批評家からのウケこそ良くなかったが、人数比率的に圧倒的にパーセンテージを占める観客の満足度は高く、この映画を公開直後に見に行ったゲームのファンが内容に大満足し、その感想から別のファンが興味を持ち、次週以降の動員につながっていると考えられます。
その要因として、圧倒的な「マリオ愛」に満ちた作品であるところが大きいと思われます。
例えばマリオの声優を務めたクリス・プラットは、インタビューにて以下のように語っています。
「このゲームは、何百時間も遊んだね。ぼくの子供時代の1000時間くらいを費やしたと言ってもいい、「コインを打つ音、花をキャッチする音、スコアを聞く音、それらが映画で再現されると、ぼくはまるで催眠術にかけられたかのようだった。だから作品に参加できることはすごくクールなことなんだ。信じられないくらい。そしてそれが台無しにならないように、ぼくもみんなと同じように気を配っているんだよ」
また本作の制作会社であるイルミネーションの最高経営責任者のクリス・メレダンドリ氏は、監督にマリオブラザーズのゲームの大ファンであるマイケル・ジェレニックとアーロン・ホーヴァスを起用しています。
これは映画のプロデューサーを勤めているマリオの生みの親でもある宮本茂氏や、はたまたマリオブラザーズというコンテンツに対するリスペクトの一面もあると思われます。
作品の中枢となる監督やそれ以外のスタッフ、キャストなどのマリオ愛は、スクリーンの外でも感じ取れるものとなっているのでしょう。
作品に沿ったエンターテイメントとしての本質が大ヒットの要因か
アクションやレースゲームが多くを占めるスーパーマリオブラザーズシリーズにおいて、本当に必要である要素はストーリー作品というよりは、クオリティの高い映像やスーパーマリオブラザーズ発売当時の往年のヒット曲などをふんだんに使った、エンターテイメント要素を多く取り入れ、ゲームの中に入り込んだような錯覚を覚えるような本作は、同作のムービー作品として正しく機能していると言えるでないでしょうか。
ビデオゲームにおいてレジェンドであり、今もなお新作が発売されているスーパーマリオシリーズの映画作品化。題材となったビデオゲームという「娯楽」と映画の持つ要素である「娯楽」が相乗効果となっている本作。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーに求められる「本質」を追求した結果の大ヒットと呼べるのではないだろうか。
マリオ愛をひしひしと感じる作品ということですね…!
見てない方はぜひ!!