導入・リード

こち亀111巻収録エピソード「恥を忍んでアルバイト」のあらすじと感想・見どころをわかりやすく紹介します。麗子の誕生日プレゼント資金を巡り、両津と大原部長が挑むアルバイトの数々。50代の再就職の厳しさや世代間ギャップなど、笑いの中にある社会風刺も光る名回です。

『恥を忍んでアルバイト』の概要

麗子の誕生日が近づくなか、両津はプレゼント資金で先にパソコンを買ってしまいます。足りない金はバイトで埋めようと提案しますが、実働を担うのは50代の大原部長。求人は少なく、活かせる知識も限られるという現実に直面しながら、両津の指導(無茶ぶり)で次々と仕事に挑むことに。

あらすじ:各バイトの顛末

ハンバーガー屋

若者嫌いが弱点の大原部長。まずは両津が「若者相手でも感情的になるな」と手本を見せますが、客の態度にむきになった部長はわずか3分でクビ。両津は「世代ギャップはあって当たり前。怒っても無意味」とたしなめます。

コンビニバイト

両津の口利きで採用されるも、店内で花火を始める非常識な客(未会計)に激昂し、こちらもクビ。アニメ版では、未会計の飲食に改変されています。

ビルの清掃

接客を避けるために選んだ清掃業。しかし高所が苦手な部長は戸外作業で大苦戦。オフィス清掃でも段取りの悪さが露呈し、家庭では奥さん任せだったこともあり、両津からは「二度手間だ」と手厳しい指摘。

身代わり編集長

足りない金額を一気に稼ぐために選んだ高リスク案件。両津は「座っているだけ」と説明するも、実態はエロ出版社の“身代わり編集長”としての出頭役という危険なもの。

ビラ貼り

単純作業のはずが、違法掲示で警察に追われる羽目に。部長が止める間もなく、両津は車で連れ出し大脱走。

おまけ:他のバイト候補

  • 豆腐売り:中川が自転車で女性客に豆腐を売る早朝(朝5時から)のバイト。
  • 工事現場:両津いわく「キツい仕事」。現場ポスターで親会社だと判明し、工事員からは「社長に似ている」と言われる一幕も。

見どころ・テーマ考察

  • 世代間ギャップの笑いと教訓:両津の「感情でぶつかっても無意味」という現実的助言と、部長の不器用さが対照的。
  • 50代の再就職の難しさ:求人の少なさ、経験の活かしづらさをコミカルに描写。
  • 両津流“結果主義”:手段を選ばない発想力は相変わらずだが、倫理ギリギリの綱渡りがスリルと笑いを生む。

オチと余談

麗子の誕生日当日、両津たちは高級バッグを贈呈。これまでのバイトの苦労話に麗子は感動しますが、どんなバイトだったか深掘りされそうになると、両津が話し出すのを大原部長がごまかして終了。余談ながら、書道や美術の講師など、部長の素養を活かせるバイトはなかったのかという“もしも”も頭をよぎります。

注意書き(現実世界の副業について)

本エピソードはフィクションです。現実の警察官は副業禁止。その他の職業の方も、副業は本業や私生活に支障が出ない範囲でルールを守って行いましょう。

まとめ・CTA

こち亀「恥を忍んでアルバイト」は、笑いに包みつつも、年齢や価値観の違いが生む軋轢を軽妙に描いた一本です。111巻の中でも、両津と大原部長の凸凹コンビの魅力が際立つエピソードでした。

あなたの好きなシーンや、もし自分ならどんなバイトを選ぶか、感想をぜひ教えてください。次回はアニメ版の描写違いも含めて紹介予定です。更新をお楽しみに。