マンガワンと裏サンデーにて連載されている「ウェルベルム-言葉の戦争-」をご紹介させていただきます。
「ウェルベルム-言葉の戦争-」は裏サンデーにて2022年5月から連載開始され、2023年11月現在第4巻まで刊行されており、原作を花林ソラ先生が、作画を伏見航介先生が担当されています。
花林先生はフランス革命の時代を描いた「断頭のアルカンジュ」の原作も手掛けており、
伏見先生はジャンプ+にて読み切り作品を描いていましたが、この「ウェルベルム」が初の連載作品となるようです。
現代を舞台とした言葉によるデスゲームを描く
そんな「ウェルベルム-言葉の戦争-」ですが、文字通り言葉による戦いを描いたもので、生死をかけたデスゲームが繰り広げられる作品です。
裏サンデーに掲載されている作品のあらすじとしては
==
脚本家を目指す高校生・入間ケイジ。
彼はある日、「動詞」の力で殺し合う
“言葉集め”のゲームに招待される。
参加を決意した彼が引き当てた動詞は「開く」。
主語と目的語を入れ替えて呪文をつくれば
どんなものでも“開ける”能力らしいが———!?
“言葉”を駆使して、生き残れ———
究極のワード・サバイバル、開幕!!
==
となっています。
第一話の内容に触れると、いきなり1ページ目からなかなかショッキングな開幕となっています。
「お賽銭事件」と呼ばれる遺体に無数の小銭が突き刺さる怪事件からストーリーが始まります。
そんな事件の噂を学校で耳にするのは主人公の入間ケイジ。
ケイジは退屈な日常を嘆いていて、妄想を脚本として書き、シナリオの賞に応募するなどしています。
しかし賞の担当からは「人生経験が足りないから面白くない」と言う内容の評価を受け、落選します。
俺の人生が面白くなる要素があるのか?と思案にふけるケイジにメッセージアプリで連絡してきたのがご近所でいとこの「花里真紀」で、彼女に誘われ二人でラーメン屋に入ります。
そして真紀に「人生つまんない?」「日常をぶっ壊せるなら、壊したい?」と内心を覗かれたような事を言われます。
そんな真紀に同意すると、彼女はおもむろにラーメンのどんぶりを床に落とし、当然どんぶりは割れてしまうのですが彼女の謎の能力により元に戻ります。
これは真紀の持つ「動詞の力」によるもので、ある「ゲーム」に参加すると、「動詞の力」を一つランダムでもらえると告げます。そうして真紀に「ゲーム」への参加を誘われるのですが、なかなかゲームへの参加へ踏ん切りがつかないケイジ。
そしてある日、同級生に自身の脚本を書いたノートが見つかり、内容を目の前で朗読され嘲笑されるという出来事が起き、ケイジはクソみたいな日常を変えるため参加を決意します。
そして時同じくして、謎の人物二人により真紀が「ゲーム」として殺害され、ケイジの家には真紀の死亡に関わっている怪しげな刑事「天地ミトス」が来訪する───
というのが第一話の内容となります。
美麗な画風とグロテスクさを含む描写
そんな伏見航介先生の画力の高さが素晴らしく、裏サンデーやマンガワンでのサムネイルからも分かる通り、女性キャラクターにおいてはかなり可愛らしい作風です。
そしてバトルの演出でのコマ割りなども素晴らしく、人物の静と動を使い分けた動きや、戦いの道具として用いることになるナイフやガラス片といったオブジェクトへ目線が行くような作画の構成が見事です。
そして高い画力からなされるのが、前述の通り死体の描写も写実的になっていて、若干のグロテスクさがあるので第1話の1ページ目のインパクトから読む人を選ぶことになるかもしれません。
「ゲーム」らしさ満載の設定と頭脳バトル
「能力」「パスワード」「MP」といった概念が「ゲーム」の世界観を演出しており、一筋縄ではいかないデスゲームであることを伺わせます。
そんな「言葉の戦争(ウェルベルム)」という「ゲーム」の目的は他の能力者が持つ「パスワード」を集め、「言葉(ウェルブム)の支配者」になることで、「言葉の支配者」になれば、どんな願いも叶えられるというものです。
そして真紀の死亡からまもなく、ケイジは謎の猫耳フードの女と対決することとなるのですが、
能力によってガラスや木といった物体を動かすためにはどういった言葉が必要か、更には敵の「動詞」はなにか察知する必要もあり、とっさの判断が要求されるかなりの頭脳戦が繰り広げられることになります。
その戦いの行方は読んでいる読者も先読みすることができず、展開に驚かされることとなります・・・!
そんな頭脳戦が繰り広げられるデスゲームを描いた「ウェルベルム-言葉の戦争-」は現在第4巻まで発売中で、マンガワン・および裏サンデーにて連載中です。
冒頭1話から3話までと最新の2話は無料で読むことが出来ますので、ぜひ一度試し読みをしてみてください!
参考URL