ポジティブ思考の弟に振り回されつつ救われた話

私には弟が2人いて、末っ子の次男とは3歳差です。中でも次男は筋金入りのポジティブ思考。子どもの頃から発想の切り替えが早く、大人になった今もその前向きさは健在です。

本記事では、家族のエピソードを通じて「ポジティブ思考」の面白さと学び、そして時に感じる難しさまでを紹介します。前向きに生きたいけれど、空気は読みたい——そんな私の本音も交えながら綴ります。

兄弟構成と、ひときわ明るい次男

私たちは兄・私・次男の3きょうだい。日常のちょっとした出来事を笑いに変えてしまうのが次男の常で、家のムードメーカー的存在でした。

子どもの頃の衝撃エピソード

「もう知らん!勝手にしい!」を前向きに変換

保育園〜小学校低学年の頃、3人そろって母にこっぴどく叱られた日のこと。最後に母の口から出たのは、いつもの決め台詞「もう知らん!勝手にしい!」。この言葉が出たら、私と兄にとっては諦めの合図でした。

ところが次男はニコニコしながら「やったー! お兄ちゃん、お姉ちゃん、勝手にして良いんやって!」。その瞬間、私は雷に打たれたような衝撃を受けました。同じ言葉でも、受け取り方ひとつで世界はこうも変わるのか——尊敬と困惑が同時に湧き上がったのを、今でもはっきり覚えています。

ポジティブ思考の原点は母にあり?

次男のポジティブ思考は、母ゆずりだと私は思っています。母は自分の言い間違いや小さなミスを指摘されても、「でも楽しいやろ?」と笑って返すタイプ。「楽しい・楽しくないは別問題」と私が言っても、「まぁ、良いやん」と受け止めて流す。ネガティブに引きずられない姿勢が、家庭の空気をいつも軽くしてくれていました。

大人になってもブレない前向きさ

電柱事故も笑いに変える力

大人になってから、次男が車で電柱にこすってしまったことがありました。幸い対物のみで、車の凹みも小さめ。帰ってくるなり彼は一言、「電柱が車に寄ってきてん」。翌朝も「車、直ってないか見に行ったけど、直ってなかったわ。ははは。」と報告。

もちろん、一晩で凹みが直るはずはありません。それでも「どんだけポジティブやねん!」とツッコミながら、笑いに変換する彼の力に救われたのも事実です。

ポジティブ思考のメリットと、ほどよい距離感

次男の明るさは羨ましい。でも正直、「そこまでのポジティブにはなりきれない」と感じる自分もいます。もしかすると、私自身がポジティブかネガティブかを測りかねているからかもしれません。そこで、家族を見ていて感じた「ポジティブ思考の効能」と「注意点」を挙げてみます。

  • メリット:気持ちの切り替えが早く、失敗を引きずらない
  • メリット:場の空気を明るくし、人間関係の潤滑油になる
  • メリット:発想の転換でチャンスを見つけやすい
  • 注意点:周囲から「軽い」と誤解されることがある
  • 注意点:問題の本質に向き合うタイミングを逃すことも

結局のところ大切なのは、状況に合わせて「前向きさ」と「現実的な視点」を行き来できる柔軟性。次男のように笑いに変える力は見習いつつ、必要な課題にはしっかり向き合う——そのバランスが私の目指すところです。

まとめ

同じ出来事でも、受け取り方次第で心の負担は大きく変わります。次男のポジティブ思考は、私に「発想の転換」の大切さを教えてくれました。無理に明るく振る舞う必要はありませんが、少しだけ前向きに言い換えてみるだけで、日常はふっと軽くなります。

まずは今日、ひとつだけ「言い換え」をやってみませんか? たとえば「失敗した」ではなく「学びが増えた」。あなたのポジティブエピソードや言い換えフレーズがあれば、ぜひシェアしてください。