2022年にP.A.WORKS制作で放送されたテレビアニメ「パリピ孔明」の総集編「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」が、2024年3月1日に劇場公開されることが決定した。特報映像も公開されている。
フジテレビで29日に放送された実写ドラマ『パリピ孔明』最終回のCMでいきなりアニメ映像が流れ「ドラマの最終回こそが最も注目を集めると考え…」と孔明のセリフとともに発表されました。
実写ドラマによってお茶の間の民衆の認知を高め、最終回の熱の中にアニメ総集編の映画公開、これはアニメも視聴しようと民衆を動かす、まさに「孔明の罠」。策士孔明ここにありという感じですね!
オンライン特報と称されたティザーPVが公開され、イントロでは映画広告にありがちな「感動作」といった謳い文句を皮肉った、パリピ孔明らしさあふれるEDM調の曲とおなじみ「チキチキバンバン」が流れるノリノリなPVになっています。
「パリピ孔明」はウェブ連載から始まったサクセスストーリー作品
「パリピ孔明」は、四葉夕卜氏(原作)と小川亮氏(漫画)によるコメディ作品で、ウェブマンガサービス「コミック DAYS」で2019年12月31日から2021年11月16日まで連載し、その後、「週刊ヤングマガジン」に移籍して、2021年52号より連載中の作品です。
コミックス単行本は現在15巻まで発刊され、累計発行部数200万部を突破するヒット作品です。
「三国志」に登場し、五丈原の戦いで死期を迎えた名軍師・諸葛亮孔明が現代の渋谷に転生し、駆け出しアーティストとして悪戦苦闘する英子に秘策を授け、立ちはだかる壁を知略の限りを尽くして切り崩し、彼女とともに音楽シーンに旋風を巻き起こしていく、という作品です。
ウェブ漫画連載当時、そのユニークな設定と、英子の音が聞こえないながらも歌の凄さが伝わる描写や、何より孔明の繰り出す様々な「策」が見事にハマる爽快感などが受け一部で話題となり、その後ヤングマガジンに連載を移し好評を博し2022年にP.A.WORKSの製作によりアニメ放送が開始します。
そのアニメも英子に声優さんの他に歌唱担当を付けるという気合の入った歌唱シーンや、主題歌「チキチキバンバン」や、EDM主題歌でmihimaru GTのカバー「気分上々↑↑」も話題となり、更に人気を集めます。
そして2023年9月からは向井理さんと上白石萌歌さんの主演による実写ドラマも放送されるという、作中のテーマでもある「サクセスストーリー」が体現されている作品と言えます。
映画はアニメ総集編。映画館に鳴り響く歌や音楽に期待!
「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」では、2022年に放送されたTVアニメ全12話を劇場版として再編集したもので、英子が日本最大級の音楽イベント・サマーソニアの出演権を得るまでの道のりを、今度は映画館のスクリーンで楽しめます。さらに劇場版のために作成された英子のライブシーン新規カットも収められるとの事です。
また劇場版製作を受け、アニメ版のキャストを務めた声優さんなどからもコメントが発表されています。
諸葛孔明役の置鮎龍太郎のコメントは以下の通りです。
“
そんなこんなで発表されました!スクリーンで我々が見られますよ~♪
題して「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」!
英子さんの快進撃、大スクリーンでしかとご確認ください!ドラマ版からタイトルを認識してくださった皆さまもアニメ版に興味を持っていただけると幸いでございます。
“
置鮎さんの言う通り、ドラマで興味を持った方や、映画館から作品に入る人も多いと思いますが、
内容的に難しい作品ではなく、事前知識なく楽しめる作品ですのでぜひ作品の魅力に触れてほしいですね!
月見英子役の本渡楓さんのコメントは以下のとおりです。
“
やったーーっ!大好きなパリピ孔明が劇場でも観られるってさ!
英子の歌を最高の環境で浴びられるなんて、楓今からわっくわくのドッキドキ!
それもこれもあれもどれも、皆さんが作品を大好きって言ってくれて応援してくれるからです!
本当に本当に ありがとうございます!民草よっ、楽しみにしていてくださいね!
“
本渡さんのコメントからは、作品愛が伝わってくる内容となっています。
EDMやヒップホップ、バンドサウンドや弾き語りでの歌唱など様々な音楽が作中で流れ、ライブシーンに定評のある「パリピ孔明」ですので、それらを映画館の迫力の音響で楽しめるのは大きなメリットですね。
アニメ2期は発表なしながらも可能性大!
そして劇場総集編があるということは、その先の第2期にも期待が集まりますね!
現在では2期の製作などの発表は決定していませんが、この劇場版に合わせての発表、または劇場版がヒットするなどすれば2期の可能性は高まると言えます。
アニメ1期終了後も、サマーソニアへ向けてのマーケティングやライブ前のハプニングなど様々な向かい風が吹く中、それに立ち向かう英子の姿と孔明の様々な「策」が繰り広げられる様子を、またアニメで見れる日を楽しみにしましょう。