ホーホッシオンイーシーセンウーマ
ホーホッシオンイーシーセンウーマ
ホーホッシオンイーシーセンウーマ
呪詛(じゅそ)とは
公開 | 台湾:2022年3月18日 Netflix:2022年7月8日 |
制作国 | 台湾 |
上映時間 | 111分 |
監督 | ケビン・コー |
出演者 | ツァイ・ガンユエン、ホアン・シンティン、ガオ・インシュアン、ショーン・リン、阿Q |
ジャンルとしては、「呪い」をメインとしたホラー作品です。
POV視点と言われる、一人称視点で、話が進んで行きます。
※POV=point of view(ポイント・オブ・ビュー)
こんな人にはおすすめしない
だいたいおすすめするポイントを書くのですが、今回は、おすすめしないポイントです。
・虫が苦手
・集合体(ぶつぶつ、蓮コラなど)が苦手な人
・そもそもホラー耐性がない人
物語のあらすじ
あなたは祈りの力を信じるか?
主人公のリー・ルオナン(ツァイ・ガンユエン)が、動画を配信し、視聴者に語り掛けるスタイルで、物語が始まっていきます。
ルオナンに降りかかった奇怪な事件(呪い)は、6年前に破ったタブーに端を発します。
彼女は精神を病んでいると思われ、治療を受けるかたわら、引き離された娘ドゥオドゥオ(ホアン・シンティン)と暮らせることを強く願います。
ついにドゥオドゥオとの暮らしが始まりますが、襲い掛かる怪奇現象の数々。
そして明かされていくルオナンたちが破ったタブーの内容…
ルオナンとドゥオドゥオはどうなるのか?
目が離せない111分となっています。
結末まで(ネタバレを含みます)
未視聴の方は、見ないでくださいね!
ルオナンは、過去に、Youtuberとして活動していました。
恋人であるアードン(ショーン・リン)と、その弟アーユエン(阿Q)とともに、喃喃怪(ナンナンクワイ)チャンネルという超常現象を追いかける動画を撮影・配信していました。
ある日、アードンの祖父が暮らす村へ行き、禁足地である地下道を調べようとします。
この地で、ルオナンは妊娠していることを見抜かれます。
また、「名前を捧げる」という、行為を行うことになります。
この村でも、動画撮影を続けようとしますが、儀式の様子などは撮らないように言われたり、さっさと帰るように言われたりするのですが、そんなのお構いなしで、彼女ら(主にアーユエン笑)は行動を続けます。
というか、出るなと言われたのに出るわ、入るなと言われたのに入るわ…もう自業自得やんってぐらい、いろんなことをやらかしていきます。
結局、アードンは地下道の奥で発狂し、その後供物として(?)焼かれ死亡、アーユエンも発狂して死に至ります。
どうもこの村での一連の出来事が、この後のルオナンとドゥオドゥオに降りかかる呪いの発端になっているようです。
実際の映画は、現在(ルオナンとドゥオドゥオの話)と過去(村の話)が、入り混じって展開されます。
それがまた不気味さを助長していくのですが…
さて、現代。
ドゥオドゥオはおかしなものを見るようになります。
それが原因で幼稚園で友達に暴力を振るったり、発狂したような様子を見せることもあります。
極めつけは、下半身不随になってしまうこと。
なんとかしてルオナンはドゥオドゥオを助けようとして、導師に助けを求めますが、導師との約束事を破り、導師とその奥さんも呪いによって亡くなります。
ドゥオドゥオの里親だったシエ・チーミン(ガオ・インシュアン)も、ドゥオドゥオを助けようと、呪いの解決策を探ります。そして、破損していた村の地下道の動画を復元します。
結局、彼も呪いによって、顔面を何度も打ち付けて亡くなったようです。
最終的に、ルオナンは、再びあの村へ戻ります。そして地下道で、動画を配信するのです。
あの村が祭っていたのは、「大黒仏母(だいこくぶつも)」というもので、邪神だったのです。
作品中に出てくるマークや、「ホーホッシオンイーシーセンウーマ」というお経のような呪文は、幸せになるためなどではなく、大黒仏母の呪いを薄める(1人に集中させるのではなく、より多くの人数に拡散する)ためのものだったのです。
地下道の奥、大黒仏母と対峙するルオナンは、大黒仏母の顔にかかっていた布をとります。
大黒仏母には顔はなく、空虚な穴が開いていました。
視聴者の悲鳴、そして、ルオナンが顔面を打ち付ける音が、響き渡ります…
呪詛の感想
ここからは筆者の感想を書いていきます。
筆者は、基本的にホラー耐性が強いのですが、なかなかに怖かったです!!!
ジャンプスケア(驚かせることに重きを置いたテクニック。急にゾンビが飛び出してくるとか)が少なかったのもあって、終始不気味な雰囲気の中物語が進んで行くというのが、私好みでした。
POV視点というのも、この作品の怖さを増すポイントだと思っています。
映画館などで見るわけではなく、個人個人が見る。まさに、ルオナンが配信している動画をリアルタイムで見ているような、没入感が得られます。
個人的には、スマホとか、iPadで見てほしいです。
ルオナン、アードン、アーユエンは、自業自得やろ!と思いつつ、現代チックでいいなぁとも思いました。
つまり、撮れ高を求めて無茶をする若者というのは、決して画面の向こうの話だけではないと思うのです。
そもそも、実際にあった事件を元に作られた映画なので、リアリティにはこだわっているように思いました。
ホーホッシオンイーシーセンウーマ。これも不気味でしょうがなかった。
正直に言うと、物語が始まった時点で、「あ、これは視聴者巻き込み型や。この呪文が実は呪いでしたってオチや」と予想してましたが、それでも不気味さは憎めなかった。
あ、間違っても、「呪いときます!」みたいな心霊商法にはひっかからないでくださいね!
最後の方に、お経が出てくるのですが、それを解読してくださっている記事があります。
興味のある方はこちらからどうぞ!→https://note.com/tommy53/n/n5afd7df8ad0e
総じて、
怖いもの、ホラー好きは見て~!!!
という作品でした。
つまり、好き!!!
映画を見た後は、こちらで少し癒されてください…
呪詛の今後
どうやら三部作の構想となっているそうです。
次回作も楽しみですね!
まとめ
・個人的には、非常に良作(ホラー映画として)
・ホラー系が苦手な人には、まったくおすすめしない
・三部作になるらしいので楽しみ!
いや~、怖かった…
あれ、こんなところに虫が…