身が締まった旨みを求めて——淡路島 三年とらふぐを食べに家族旅

少し前、弟家族と1台の車で淡路島へ出かけました。目的は、弟が「何度食べても本当に美味しい」と太鼓判を押す淡路島の三年とらふぐ。私と母、もう一人の弟は初めての挑戦で、これまで何度も誘われながらタイミングが合わず、ようやく念願の実現となりました。

三年とらふぐとは?育成期間と味の違い

淡路島の三年とらふぐは、その名の通り約3年かけて大切に育てられます。一般的な養殖とらふぐが1年半〜2年程度なのに対し、1年ほど長く育てることで、サイズは大きく、身はより引き締まり、旨みが濃くなるのが特長です。

さらに、淡路島周辺の速い海流(鳴門海峡など)で鍛えられることで、心地よい弾力が生まれます。これが、噛むほどに旨みが広がる食感の秘密です。

実食レビュー:淡路島 三年とらふぐコースの流れ

てっさと皮:薄造りでも分かる旨み、皮の弾力に驚き

最初に登場したのは、透けるほど薄く引いたてっさ。職人技の薄造りにもかかわらず、噛めばすぐに味の濃さの違いが分かります。特に印象的だったのは一緒に供された「ふぐ皮」。ひと口目で弾力の差が歴然で、小さな皮の一片なのに食感が見事でした。

ひれ酒とひれスープ:香りとコクの余韻

この日は、ひれ酒かひれスープを選べました。ひれ酒は継ぎ酒を重ねるたびに香りと旨みが深まり、弟と母いわく「絶品」。運転がある人は、同じ香ばしさを楽しめるひれスープがおすすめです。

ふぐの唐揚げ:外はサクッ、中はぷりっ

唐揚げは衣の軽さと身の弾力が絶妙。プリプリというより、力強い歯応えがありつつジューシーで、ふぐの旨みが凝縮されていました。

てっちりと野菜:骨まわりの旨みと出汁の力

鍋は骨付きの部位から入れて出汁出し。骨まわりの身は旨みが濃く、とろっとしたコラーゲン感も魅力です。身の少ない部位はプリプリ感が際立ち、部位による食感の違いが楽しい。出汁を吸った白菜や葱、きのこ類も格別でした。

〆の雑炊:最後のひと口まで満足

大トリはふぐの旨みを余すことなく味わう雑炊。お腹いっぱいで多くは食べられなかったものの、滋味深い出汁が体に染み入り、コースの締めにふさわしい一杯でした。

証明書で感じる安心感と特別感

宿泊したホテルでは、料理と一緒に三年とらふぐの証明書が添えられていました。番号や生産者、漁港の情報まで明記され、ブランドとしての信頼感と高級感を実感。こうした表示があると、より安心して味わえます。

食後の感想:ふぐ好きでも「別格」と感じた理由

もともとふぐは好きでしたが、三年とらふぐは明らかに別格。薄造りでもしっかり旨みが伝わり、皮や骨まわりの部位まで食感と味の差が豊か。季節が合えば、定期的に食べに行きたいと思える満足度でした。

淡路島 三年とらふぐをもっと楽しむコツ

ベストシーズン

一般的な旬は寒い時期(おおよそ11〜3月ごろ)。脂のりと身の張りが増し、鍋や雑炊が最も映える季節です。人気時期は早めの予約が安心です。

お店選びのポイント

  • 三年とらふぐの証明書や産地表示がある店舗を選ぶ
  • コース内容(てっさ、唐揚げ、てっちり、雑炊、ひれ酒など)を事前に確認
  • 量がしっかりあるので、雑炊のためにお腹の余白を残す
  • 価格は店舗やコースで幅があるため、予算と相談して予約

アクセスとマナー

  • 車移動なら飲酒は厳禁。ドライバーはひれスープで楽しむ
  • 大人数や子連れは座敷・個室の有無を確認
  • 仕入れ状況で提供数が限られる場合があるため、事前予約が確実

まとめ

淡路島の三年とらふぐは、育成期間に裏打ちされた凝縮した旨みと、海流が育む弾力が魅力。てっさから雑炊まで一貫して完成度が高く、記念日や家族旅行にもぴったりです。旬の時期は混み合うため、気になるお店があれば早めにコースを予約して、淡路島で「別格のふぐ体験」を味わってみてください。