絶体絶命でんぢゃらすじーさんとは?
「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」は、2004年から『コロコロコミック』で連載されている大人気ギャグ漫画シリーズです。これまでに「邪」「なんと」「でんぢゃらすじーさん」とタイトルを変えつつ展開してきました。
ギャグならではの何でもアリな世界観が最大の魅力。登場人物が死んでも次回にはケロッと生き返っている、というお約束の展開も本作ならではです。
あらすじ・基本設定
物語の基本は、世の中の危険から身を守る方法を“じーさん”が教えるというシチュエーション。しかし、じーさんの方法は大抵ムチャクチャで、事態を余計に悪化させてしまいます。常識人でツッコミ役の孫が翻弄される構図が、テンポよく笑いを生み出します。
主要キャラクター
じーさん
本作の主人公。老人ながら超人的な身体能力を持ち、長生きゆえの豊富な経験で(ときに)ためになることも語ります。ただし、教える危険回避法は大抵が役に立たず、孫がひどい目に遭うのが定番。原型は『そやまつり』に収録の「ぼくのおじいちゃん」(新人漫画大賞コンテスト佳作)に登場したキャラクターに由来します。
孫
じーさんの孫で、常識人枠かつツッコミ担当。じーさんの過剰なお節介に振り回され、毎回ろくでもない目に遭います。ふだんの戦闘力はじーさんに及ばないものの、怒ると互角以上の強さを見せることも。
校長
孫の通う学校の校長。自分が世界で一番偉いと思っており、自分より偉そうに見える存在(例:ひげが立派なじーさん)を目の敵にします。じーさんを始末しようとしては、ほぼ毎回返り討ちに遭うのがお約束。
ゲベ
猫のような謎の生き物。基本的には「ゲベ」としか喋りませんが、たまに人語を話すことも。ビームやミサイルをぶっ放したり、人型になったりと、能力もカオス。
最強さん
黒ずくめの「史上最強」を自称するおじさん。相対した相手は食われたり潰されたりとロクな目に遭いません。ただし、腹痛など不調が起きると一気に弱体化し、校長に負けることも。
第1話レビュー(ネタバレあり)
第1話は当初、読み切りとして掲載され、単行本では第3話が連載開始の第1話として扱われています。
内容は「落下」「爆発」「猛獣」の3つの危険から助かる方法をじーさんが指南する構成。落下では理不尽な理屈で切り抜けようとし、爆発では冷蔵庫に時限爆弾が仕掛けられているなど、出だしからぶっ飛んだ展開が続きます。猛獣編では冒頭からじーさんがライオンに追いかけられるドタバタぶり。
じーさんは悠長に電話したり、投げ飛ばそうとして失敗したり、逃げるために爆弾を持ち出したり、あと2分で来るバスで逃げようとしたり、王様のコスプレで対抗したりと、役に立たない対処法のオンパレード。最終的にどのオチも理不尽で、ギャグの勢いとテンポで笑わせてきます。
見どころ・魅力
- 何でもアリのギャグ世界観と、お約束を裏切る不条理なオチ
- 超人的なじーさんと常識人の孫という鉄板の掛け合い
- ゲベや最強さんなど、癖の強いサブキャラが生むカオスな展開
まとめ
「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」は、理不尽ギャグとスピード感のある展開で一気に読ませる痛快作です。今回は作品紹介と第1話レビューをお届けしました。ちなみに第2話はドライブ回、第3話は学校の話。これらのレビューも順次公開予定です。
懐かしさを味わいたい方も、初めて触れる方も、この機会にぜひ本作を手に取ってみてください。最新巻や関連エピソードをチェックして、続きのドタバタを一緒に楽しみましょう!
