マンガ版「味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す」をご紹介します。
ランキング上位、大人気のなろう連載作品のマンガ版
「味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す」は、アルト先生によるライトノベル作品で、Web小説投稿サイト「小説家になろう」にて2020年10月11日に第一話が掲載され、現在も更新が続いている作品です。
小説版は講談社のKラノベブックスより、2023年11月現在で第4巻まで発売されています。
そんな「小説家になろう」では四半期ランキング第1位(2020年12月17日時点)という記録を打ち立てた、超王道ファンタジーのコミカライズとなります。
あらすじとしては以下の通りです。
「補助魔法しか使えない能無しの魔法師はこのパーティーには必要ない。お前はクビだ、アレク・ユグレット」
それはある日突然、王太子のダンジョン攻略パーティーの付き添いをしていた宮廷魔法師アレクに突き付けられた追放宣告。
そして王太子の嫌がらせにより、アレクはパーティーどころか、宮廷からも追放されてしまう。
そんな彼に声を掛けたのは、4年前を最後に別れを告げたはずの、魔法学院時代のパーティーメンバーの少女・ヨルハだった。
「――――ねえ、アレク。ボク達と一緒にまた、ダンジョン攻略をする気はない?」
かくして、かつて伝説とまで謳われたパーティー“終わりなき日々を”は復活し。
やがてその名は、世界中に轟く――!
――これは、飼い殺し状態であった元宮廷魔法師の冒険譚。
この作品、タイトルの長さがかなり特徴的なので以降では「”補助魔法”」と略させていただきます。
作家に恵まれたコミカライズ
コミック版は講談社のWebマンガサイト「マガジンポケット」にて連載されており、1話~3話までと最新の一話を無料で読むことが出来ます。
この作品の特徴として、小説家になろう発の作品では数多ある「追放」ものの作品です。
「補助魔法しか使えない」という主人公のアレクは魔法学院を首席で卒業するほどの実力者で、非常に強力な攻撃魔法を得意としていたのですが、宮廷魔術師として補助魔法に徹していたのは、タイトルにもある通り弱いのに無謀な王太子やパーティーメンバーを守る為の行為だったのですが、パーティにとって重要である補助魔法を軽視する王太子には当然その本意は伝わっておらず・・・
そんなアレクの凄さは失意の中再開したヨルハと共にダンジョンに潜った際に目の当たりにすることが出来ます。
その後のレヴィエルとのバトルもかなりのアクションが見られるのですが、こちらはぜひマガポケにてご確認ください!
この”補助魔法”ですが、大前提として原作の面白さはもちろん大事ではありますが、単純にマンガとしての完成度が高いです。
特にキャラの描写の上手さやアクション漫画としてのクオリティの高さ、テンポの良さが印象的です。
“補助魔法”のコミカライズを担当されている門司雪先生は過去にはゲッサンにて「アイドルマスター ミリオンライブ!」の漫画版を連載しています。絵の上手さと、「アイマス」がテーマなのにキャラではなくステージに重きを置いた作風で、メディア展開にシビアなアイマスファンからも好評となっていました。
その後2019年には「別冊少年マガジン」にてオリジナル作品として「チャンドラハース」を連載し、こちらも画力や構成のうまさが好評ながらも、全3巻で完結しています。
その門司雪先生がコミカライズ担当となって、より原作の魅力が引き出されていると言える”補助魔法”、当然ながら小説の連載開始時点ではコミカライズ化がされるかは分からず、誰がコミカライズ担当になるかも当然分からない訳で、一部ではなろう作品に対して「絵師ガチャ」と呼ばれる要素です。
この”補助魔法”はコミカライズに恵まれた、ガチャに勝った作品といえますね!!
レビューもいわゆる「なろう作品」という括りにとどまらない面白さが受け概ね好評
「恋愛要素というかハーレム状態ではない男性向け漫画で、純粋に友情と冒険を楽しめるところがありがたいです。」
「テンポが良いのであっという間に読み終わりました。主人公の学院時代のパーティーメンバーがみんな仲間想いで素敵でした。」
「こういう系って、冷遇された主人公が成り上がってざまぁする展開が多いけど、これは純粋にアクション漫画として戦闘シーンがかっこよく、ざまぁとは別の意味でスカッとしてめちゃくちゃ面白いです!主人公の仲間たちも個性的で気持ちのいい奴らばかりで、ざまぁとかより彼らのかっこいい活躍を応援したくなりました。」
「主人公がひたむきで、実直で、謙虚で、それでいて最高な ここまで奇特な主人公には出会ったことがない 表情も素晴らしい」
と好評な声が多いです。
批判的なコメントとしては
「コマ割りは見やすくて読みやすい。ただ、キャラクターデザインが没個性で、どこからか引っ張ってきたような見た目も相まって、ストーリーのテンプレが、他の追放モノよりも変化が無く見えて、読んでて一番気になる。」
「テーマとか面白いとは思いましたが、展開が早すぎて内容が薄かったり同じような攻撃ばかりであまり面白くない展開が続き飽きてしまいました。」
といった声がありました、
「なろう作品」というだけで軽視される風潮も一部ではあるので、批判的なレビューが多少見受けられるのは仕方がないのかもしれません。
こんな人におすすめ!
・原作が好きな人
・冒険パーティーを描く作品が好きな人
・キレイな絵でアクションシーンを見たい人
・ファンタジー作品が好きな人
・ざまぁ系作品が好きな人
そんな「味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す」のコミカライズ版はマガポケにて更新されており、最新話より1話前のエピソードと1話~3話が無料配信されています。ぜひチェックしてみてください!