はじめての「紙幣・硬貨の歴史」ガイド

「紙幣・硬貨の歴史って、実はよく知らない…」という方へ。この記事では、紙幣と硬貨の基本から、日本の貨幣がどのように生まれ、発展し、現代の仕組みに至ったのかを分かりやすく解説します。要点は年表で整理し、初学者でもスッと入れる構成にしました。

昔の人々の工夫や時代の背景を知ると、お金の見え方が変わります。最後には参考情報とまとめ、そして簡単なCTAも用意していますので、ぜひ最後までお読みください。

紙幣と硬貨の基本

紙幣とは

紙幣は紙(現在は高機能な専用用紙等)で作られたお金です。一般に、各国の中央銀行などの通貨当局が発行する「銀行券」が流通の中心です。日本では日本銀行が発行する「日本銀行券」が紙幣として使われています。

歴史的には、政府が発行する「政府紙幣」が使われた時期もあります。日本では日本銀行開業前に政府紙幣が流通し、大正・昭和期には小額の銭単位を補うための定額政府紙幣(いわゆる小額紙幣)が発行されたこともありました。また、特定地域でのみ流通する「地域通貨(地域紙幣)」が発行される例もあります。

硬貨とは

硬貨は金属で作られたお金で、コインとも呼ばれます。多くの国で日常の少額決済を支え、額面やデザインは国・地域によって多様です。形は円形が一般的ですが、国によっては多角形の硬貨も存在します。

日本の紙幣・硬貨の歴史(年表でざっくり把握)

日本の通貨史は、輸入銭に頼った時期、国内での統一的な貨幣制度の確立、そして近代的な中央銀行制度の整備へと、大きく三段階で進みました。主な出来事を年表で振り返ります。

  • 飛鳥時代(7世紀末ごろ):日本最古級の貨幣「富本銭」が登場。中国の銭貨文化の影響を受けたとされます。
  • 奈良時代(708年):和同開珎(わどうかいちん)の鋳造が始まり、その後およそ250年にわたり銅銭12種類(皇朝十二銭)が作られました。
  • 平安中期〜室町時代:国内での銭鋳造が次第に途絶え、宋銭や明の永楽通宝など、中国銭が交易を通じて大量に流入・流通しました。
  • 戦国時代(16世紀):戦国大名が独自に金貨・銀貨を鋳造。代表例が武田信玄の「甲州金」です。
  • 安土桃山時代(1588年ごろ):豊臣政権下で天正長大判・天正菱大判などが作られ、主に褒美(恩賞)として用いられました。
  • 江戸時代:徳川家康が金・銀・銅の三貨制度を整備し、全国統一の貨幣制度が確立。1636年には銭座を設置して「寛永通宝」の鋳造が始まります。その後、改鋳や海外流出など通貨政策の変遷が続きました。
  • 明治時代(1868年〜):大阪で造幣局の建設が始まり(1868年)、1871年に近代的な貨幣制度がスタート。日本の貨幣は国際基準へと移行します。
  • 1882年:日本銀行が設立され、銀行券の発行が本格化。紙幣の信用を中央銀行が担う体制が整います。
  • 1938年(昭和13年):臨時通貨法が制定され、戦時下の通貨管理・補助貨幣などの枠組みが強化されました。
  • 1964年:日本初の記念貨幣である「東京オリンピック記念貨幣」が発行されます。
  • 1987年:「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」が制定。現行の通貨制度の基本枠組みが整います。

歴史から見えるポイント

  • 通貨は権力と経済を支える基盤であり、統一・改鋳・制度改革が時代ごとに行われてきました。
  • 海外との交易は銭の流通に大きく影響し、宋銭・明銭の受容が内需を補いました。
  • 近代以降は中央銀行が紙幣の信用を担保し、銀行券が主流に。硬貨は日常の少額決済を支える役割を担います。
  • 記念貨幣など、通貨は文化やイベントとも結びつき、時代を映す鏡としての一面も持ちます。

さらに学ぶための参考情報

  • https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99%E5%B9%A3
  • https://dic.pixiv.net/a/%E7%A1%AC%E8%B2%A8
  • https://www.mint.go.jp/kids/history

まとめ

紙幣・硬貨の歴史は、一言では語り尽くせないほど長く、多面的です。富本銭から和同開珎、江戸の三貨制度、近代の中央銀行制度まで、その歩みを知ることで、私たちが日々手にするお金の価値や背景をより深く理解できます。お金を大切に扱う気持ちも、自然と育まれるはずです。